アルレッティ
1898年パリ近郊のクールブヴォア生まれ。本名レオニー・バチア。
18才の頃から、生活の為に働くようになるが、どの仕事も長くは続かなかった。
その頃知り合った男性から、音楽や文学を学び、そして贅沢な生活を覚えた。18年、マネキンとなりアルレットという
名前で活動を始める。翌年、彼女は画商のポール・ギョームから<カピュシーヌ劇場>劇場主への推薦状を手渡され、それまで歌の経験は無いにも拘らず、即採用となる。
19年の初舞台、客席にはリップの姿があった。これをきっかけに、以降リップのレヴューに多数出演することとなった。
30年にスクリーンデビューを果たし、マルセル・カルネ監督の『天井桟敷の人々』などに出演、映画女優としての地位を不動のものとした。
アルレッティの最後の舞台は、ジャン・コクトーの芝居『聖なる怪物』で、この2カ月後に両目を失明してしまう。
その後、自伝の出版もし、90を過ぎるまで元気に過ごす。91年没。